タイ現地採用から転職し駐在員(本社採用)になった話

このブログでは、タイで現地採用として働いていた私がどのようなきっかけで駐在員(本社採用)になったのか?実際に駐在員になって感じるメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
このブログがタイで現地採用・駐在員の情報を探している方の参考になれば嬉しいです。

正確には赴任期限が決まっている駐在員とは異なるため、駐在員待遇の現地採用社員と認識していますが、まあ一般的には駐在員という事なので駐在員になったという事でブログを書いています。

タイでの簡単な経歴

2018年 元上司からの突然の連絡でタイで仕事スタート(現地採用)

2019年 プロジェクト終了に伴いタイ国内で転職(現地採用)

2023年 ご縁がありタイ国内で転職(現地で採用された駐在員)

タイ現地採用からタイの駐在員になれた理由

タイで働いていると「元々タイでは現地採用として働いていたけが今は駐在員(本社採用)として働いている」という人とお会いする事が時々あります。

そのほとんどの人が、初めは今の会社で現地採用として働いていたけど、待遇面の改善で駐在員(本社採用)に切り替えてもらったという人です。

初めて採用する人の実力もわからないから初めは現地採用として採用として良かったら駐在員に切り替えるという前提で採用している企業も少なからずあります。

私の場合は「転職」して駐在員(本社採用)になりました。

転職前の業界とは近いものはありましたが、物売りではなくサービス売りに変わり、業界知識もほぼ未経験の業種に転職することができました。

転職先を見つけたきっかけ・前職を退職した理由

転職先を見つけたきっかけ

新しい仕事を見つけたきっかけは前職のお客さんから「お誘いを受けた」というのがきっかけでした。

営業先のお客さんとして何度かお会いしたことがありましたが、プライベートで食事や遊びに行くというような関係性は一切ありませんでした。

さらに「採用するから弊社に来ない?」というこちらに交渉権があるような有利な立場ではなく、「弊社も人を募集しているので良かったら面接を受けてみない?」というやんわりお誘いでした。

となると、お誘いしていただいた方が面接を担当するわけでもなく決定権がある訳でもなく、その方の上司2名(もちろん初めまして)と一次面接、その後、本社役員と本社社長とWebで二次面接という、いわゆる超普通の採用プロセスを経て内定をいただきました。

なぜ、前職を退職したのか?

この話は、「他社から良いオファーをもらったから転職したんでしょ?」という話になりがちですが、全くもってそういう話でもありません。

というのも、2023年の1月時点で「2024年中には転職をする!」というのを決めていたからです。

その理由は、勤めていた会社のインセンティブ制度に不満があり、改善提案を社長に直訴したにもかかわらず、軽く一蹴されてしまったからです。。。

何が不満だったかというと

・支給額がタイ人と日本人では違う(理由は日本人が基本給が高いから)
・支給日がタイ人は顧客への納品ベースに対して、日本人は四半期受注分の顧客への納品ベース
・対象も、タイ人は既存顧客を含む全てに対して日本人は新規顧客や他社からの切替のみ
(いわゆる既存顧客のリプレイスは対象外)

日本人の中では私しかインセンティブを貰うことができておらず、当然こういった不満が出るのも私だけだったことが、社長に訴えてもあまり聞く耳を持ってくれなかった原因だったと思います。。

上記事項の改善案を2023年1月に社長に直訴したのですが、全くもって受け入れてもらえず、転職をしようと決めました。

ちなみに転職先が決まった後に退職理由として改めて社長に説明した結果、上記インセンティブ制度は改善されたようです。(あの時すぐに改善してくれていれば転職しようと決意しなかったと思います)

転職が成功した要因を勝手に考察

日本で働いている人がタイで現地採用として働くという事は、本人がその条件(職業・給料・待遇)を飲むことができれば比較的簡単になれると思っています。

極論、日本人として日本語が普通に話せればコールセンター等の業種はすぐに採用してくれます。

(もちろん、悪条件なのでお薦めはしませんが。。。)

一方で、現地採用から駐在員への転職は望んだ人が誰でもなれるものではないと思っているので、おこがましいですが自分の中では1つの「タイ現地採用の転職成功事例」だと思っています。

私自身、「タイ現地採用としてキャリアアップをするために何をしたら良いのか?」という事をいろいろ調べたり聞いたりする中で「転職してキャリアアップ」という結論が出ていたものの、駐在員(本社採用タイ勤務)を狙っていたわけではありませんが、いずれはかキャリアアップに向けた転職をしようとはずっと考えていました。

そして、転職する方法も「一般的な人材紹介会社からの紹介」「求人票から選んで応募」ではなく、少なからず自分の事を知っている人からのお誘い・紹介での転職を狙っていました。そのほうが確実に良い条件で転職ができるからです。

そして、そのためにタイで仕事(営業職)する中で意識していたことは下記です。

・営業成果・結果を必ず残す
 →嘘つくこともできますが、結果を出せば興味を持ってくれる人が現れます
・顧客の住居地域、もしくは職場の地域情報をいろいろ集める
 →お客さんが知らない情報を提供する側になれば印象が残りやすい
・とにかくいろいろな人に会う(仕事でもプライベートでも)
 →転職の話は人から出てくるので、人と会わなければ良い話と巡り合う確率も下がる

一番大事なのは、とにかくいろいろな人にあって、転職のお誘いを受けやすくすることだと思います。実際に、前職の営業活動(約4年間)で10社ほどから現地採用としての転職のお話がありました。

タイ語の検定レベル・英語能力(TOEIC点数)はあまり問われませんでした。仕事で結果が出せるという事はそれも含められているので点数などでは問わないのかもしれませんが、語学力はあって損はないと思います。

結果論ですが、上記の事を意識して仕事をしていて転職に成功したと思っています。

現地採用から駐在員に変更する メリット・デメリット

タイ現地採用からタイ駐在員に代わるメリットとは

駐在員といっても会社によって待遇や給料は異なりますが、私自身が転職して得たメリットはこんな感じです。

・給料総支給が上がる(タイ現地給与+日本の給料)
・家賃(電気・水道・ネット代含む)が会社負担
・海外医療保険が提供される
・社用車とドライバーが提供される
・日本で厚生年金に加入できる(定年退職後は年金受給)
・年に1回 日本への渡航費用が会社負担となる

タイ現地採用からタイ駐在員に代わるデメリットはあるの?

デメリットってあるの?という話になりがちですが、いちおうあります。

・車を運転したくても自分で運転できない
・駐在者としての責任感が求められる(今後)
・ずっとタイにいるわけではない

こんなところが今感じているデメリットです。転職先の会社は日本への帰任というのはほぼ無いので海外で働いていたい私にとっては良いのですが、ずっとタイで働くかというそういうわけではありません。

採用された背景として海外で働ける人員が不足しているというのがありまして、会社としては今後も積極的に海外の拠点を増やしていくため他の新拠点ができればそちらに異動する可能性が十分あります。私にとってはタイに住みたくて住んでいるわけではないのであまりデメリットではないのですが。。。

現地採用から駐在員を狙う人へ

初めは「海外で働いてみたい!」そんな思いから始まった海外での現地採用としての仕事でしたが、いろいろな人と会う中でいつしか「駐在員は好待遇で羨ましいな~」と思うようになり、一つの目標にもなっていました。

もちろん、望んでなれるものではないので「現地採用としてバリバリ稼いで駐在員を見返してやる!」という想いを持ちながらキャリアアップを意識しながら仕事をしていました。

いろいろな会社に営業に行って「海外で働ける人」というテーマで話をしていると、ほとんどの企業は海外で働ける人材不足に課題を感じているように思います。

現在、現地採用として日本人を雇いたいという企業が増えていますが、その中にはタイに限らずグローバル人材を採用して今後も海外展開をしていきたいと思っている企業は必ず存在し、そういった企業は現地採用としてはではなく駐在員として採用するケースもあります。

人によっては駐在員になることでのデメリットを受け入れることができないためこのまま現地採用として働くほうがメリットが大きいので現地採用として生きていくという人もいると思いますが、駐在員を狙っている人は私自身の経験が一つの参考事例としてお役に立てればと思います。

このブログがタイで現地採用・駐在員の情報を探している方の参考になれば嬉しいです。

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