サワディーカップ。
今回、タイで現地採用として働く上での将来、キャリアについて、漠然と考えている事について、ブログを書いてみました。このブログが、現在、タイで現地採用として働いている人や、これからタイでの現地採用、海外での現地採用を検討している人の参考になれば嬉しいです。
目次
そもそも、キャリアとは?
キャリア【career】の意味 ※weblio.jp引用
仕事を継続的にしていくという事を考える場合、「キャリア」という言葉は切っても切れない関係です。
また、「キャリアアップ」という言葉は、特定の分野について、経歴を高めるという意味や、収入やポジションが上がることで自分の市場価値が高めるという意味があります。
そのため、タイで働く経験を積み重ねるということや、その経験を活かしてステップアップしていく事をキャリアアップといいます。
将来、タイでどう過ごしたいのか?
上記で、キャリアアップという意味について、定義付けをしました。
そして、一番重要なのは、将来、タイでの仕事を経て、「どのように過ごしたいのか?」「どんな生活をこの先に考えているのか?」という事です。
既にタイを永住先として決めている人や、配偶者を持っている人は、タイでの生活を軸に考えると思います。
タイでこのまま働くべきか悩んでいる人、一時的な経験としてタイで働くという事を割り切っている人など、タイを含めた別の日本国外や日本に帰国就職などの様々な選択肢を踏まえての考えがあるかと思います。
そして、仕事を通じたキャリアアップという軸で考えた場合、下記3つの考え方があると思います。
※起業をするという考えもあると思いますが、キャリアップという観点から少し外れるため除外しています。
現在の会社でキャリアアップを目指す
タイでの永住を希望されている方に該当する考え方です。
これは日本にある会社で、昇進にあたるキャリアアップと同じなのですが、タイの日系企業や、外資系企業でもキャリアアップがある会社とそうでない会社がはっきりと2つに分かれています。
特に1部上場企業などの、ある程度の名前がある大手企業では、日本から赴任している駐在員で管理職を埋めているケースが多く、現地採用として入社した日本人に同じ業務遂行能力があったとしても、同じ役職の管理職になることは、ほぼ無理といった組織図や人事制度になっている会社が残念ながらあります。
また、外資系企業においても昇進の有無を設けている会社と、昇進がない代わりに成果報酬制度(主に営業職)を導入している会社があります。
今後、社内でのキャリアアップを目指してできるだけ良い役職に目指したい方は、事前に過去の事例や、昇進基準等を確認したほうが良いと思います。
社内キャリアアップで必要なのは、社内政治と、実績の積み上げです。もちろん、実績を積み上げるためには、マネジメント能力や語学能力といったスキルや定量的な目にわかる実績も重視されますが、いかに上司に気に入られるかといった立ち回りの定性的な要素も必要になります。
転職を通じて、キャリアアップを目指す
タイでの永住希望、他国への転職を検討している方に該当する考え方です。
上記で記載したキャリアップ制度がそもそも社内にはない、もしくは、あると聞いていたけど、仕事をする中で、社内でのキャリアップは難しいなと感じた方が、タイ国内・国外で転職を通じてキャリアアップを図る方法です。
タイ国内での転職に求められるスキルとしては、同じ業界であれば専門的な業界知識、語学力(英語・タイ語)、マネジメント経験の有無等を重視される傾向にあるそうです。
求めている企業の背景としては、コスト削減を目的とした人件費が高い駐在員からの置換えや、ローカライズ化を意識した社内組織を構築するにあたり、できるだけ長期で働いてくれそうな人材(タイでの永住希望者、配偶者がタイ人など)を探していることが背景になります。
タイ国外での転職に求められるスキルとしては、外国人と働いたことがあるという多様文化での業務遂行能力とマネジメント経験や、英語力などが重視される傾向にあるそうです。
どちらにも求められるのは、マネジメント経験もありますが、語学スキルも非常に重要視されるようなので、転職してキャリアアップをしたい方は、自身でスキルを磨く必要があります。
そもそも、キャリアアップはしない
タイでの永住を希望されている方に該当する考え方なのですが、キャリアアップをを目指さないからといって、仕事を頑張らないという考え方とは異なります。
「会社からの給料に依存するのではなく、タイでの副業や趣味を通じて生活を充実させたい」という方向けにの考え方です。
上記で記載したように、大手企業によっては昇進制度や人事評価がないため、仕事を頑張っても頑張らなくても待遇が変わらないという悪い会社が存在します。かといってそれに甘んじて、仕事をサボるような就業者になるのではなく、日本でもリクルートが従業員の副業を認めたり、個人の趣味を副業として収入につなげたり、将来的に会社の給料に依存しないために自分で資産形成をする人が増えています。
タイでは、公式にできる副業は限られていますが、きちんとワークパミットを取得することも業種・業態によってはできるはずなので、そいうった仕事と自分自身の生活のバランスを保ちたいという人は、無理してキャリアアップを追及せずに、生活を充実させる将来を選択する事も重要なのではないかと思っています。
参考までに、下記記事のような人にはならないよう注意しましょう
タイ現地法人のメリット・デメリット
タイで就職をするにあたり、将来のキャリアと合わせて考えなければいけないのがどのような会社に就職・転職をするのかという事です。
日本の就職や転職と違って、大手企業だから、給料が良くて待遇が良いという事はなく、逆に海外に進出している中小企業のほうが一般的には知名度は低いから、優秀な人材を雇うために、現地採用者に対して手厚い給料・待遇でオファーを出す企業が少なくありません。
ここでは、3種類の企業「日系大手企業」「日系中小企業」「外資系企業」に分けて、私が考えるメリット・デメリットについてを紹介しようと思います。
日系大手企業
メリット
・業務が部署や担当ごとに細分化されているため、業務レベルは高くはない
・ネームバリューがあるため、働いていたという実績だけで転職に優位になる事がある
・福利厚生、ボーナスが毎年安定して支給される可能性がある
デメリット
・駐在員が管理職を埋め尽くしており、社内でのキャリアアップは難しい傾向がある
・大企業として一定の利益率を担保するために、現地採用者の基本給や低い傾向がある
日系中小企業
メリット
・求職者の経験、能力に応じて、給与交渉できる可能性がある
・駐在員への転換制度や、昇進などの社内でキャリアアップできる可能性がある
デメリット
・業績によって、ボーナスの支給額が大きく変動する可能性がある
・限られた人数で業務をこなしているため、残業や土曜日出勤をする可能性がある
外資系企業
メリット
・求められる能力が高い傾向があり、基本給が高い傾向がある
・成果報酬制度を導入している企業では、基本給よりもインセンティブ収入を得る可能性もある
デメリット
・入社するためのスキルハードルは高め
・日系企業と異なり、会社の都合で解雇される可能性は高い
※実際に私も外資系企業に解雇されたことがあります。
最後に
最後に、私の状況なのですが、私が勤めている企業は大手企業の子会社という事もあり、社長と含めて駐在員が4人います。
現在、社内の日本人の現地採用者は5名いるのですが、2ヶ月前までは1年目の私と、6年目の先輩が同じ役職、同じ待遇でした。2ヶ月前に5年目、6年目の先輩2名にSeniorという役職名が加わり、若干の昇給はあったものの、業務権限は変わらないため、昇進という形とは異なっています。5年以上もいて、その人がいなかったら、業務が回らないのは明白なのですが、組織の悪循環は全く変わらない大企業病に感染している典型的な会社です。
私のポジションは営業職ではあるのですが、インセンティブもなく、評価制度もないため、仕事をがんばっても頑張らなくて、現在の会社での給料はほとんど変わることがないため、社内でのキャリアアップは目指さないで、転職でのキャリアアップをするためのスキルアップと、副業として始めたタイ株を実施しています。
タイで、キャリアアップ転職を狙いながらも、本業以外での収入を得るためのアクションは、今後の生活を豊かにしていくうえでも大切な事だと思っているので、私はこれからも継続する予定です。
このブログが、現在、タイで現地採用として働いている人や、これからタイでの現地採用、海外での現地採用を検討している人の参考になれば嬉しいです。